進路指導の方針

1年次

目標を設定し基礎を固める1年間
1年次では、社会人として活躍している卒業生によるガイダンスや、大学の教授による出張講義などを数多く行うことで、社会で働く自分や、大学で研究する自分を、具体的にイメージしていきます。学習に集中するカギは何よりもまず「意欲」であるという考えのもと、将来について考える時間と機会を豊富に用意しています。また、1年次は、「今の自分」に足りないものを客観的に見つめていく期間でもあります。そこで、朝と帰りのホームルームで定期的に行われる英国数を中心とした小テストで、「基礎の穴」を丁寧にあぶりだしていきます。このように、「将来像」と「現在の自分」を真面目に見つめることで、「理系」「文系」といった分野の選択や、「物理/生物」「日本史/世界史」といった学習内容の選択を行っていきます。

2年次

得意科目を伸ばし応用力を強化する1年間
2年次には、1年次に選択したコースに進むため、学習内容も、個人の関心が深い専門分野に傾斜していくことになります。また、卒業生や3年生によるガイダンス、懇談会などが開催され、実感を伴った受験相談を積み重ねていきます。1年次に比べ、より身近で、より具体的な学習内容を対象とすることで、「何をすべきか」という具体的計画を練っていきます。さて、「星野の経験主義」の典型ともいえる行事は修学旅行です。単なる物見遊山にならないように、言語・文化・歴史といった諸領域を学習していきますが、多くの生徒は、「もっと勉強していけばよかった」という感想を述べます。このような、「勉強不足の自覚」までもが、「経験」の大きな効果です。実際に、修学旅行から帰国すると、生徒たちは今まで以上に勉強に取り組み始めます。2年次からは論述指導も始まり、表現法の基礎を学んでいくことになります。

3年次

実践を重ね、自学する1年間
3年次の最大のテーマは「自習」です。そのため教員は、「個々の生徒の勉強」を、過不足なくサポートする役割に徹していきます。そこでは、「受験」を大きな成長の機会としてとらえ、大学入試問題を積極的に活用していきます。授業は演習形式が中心となり、「自ら問題に挑む」ことが最優先の課題となります。そのうえで、「志望校の過去問題を解き、教員に添削を受ける」という学習を定期的に繰り返します。面接や口頭試問の対面指導も繰り返し実施していくため、あらゆる生徒が、必要なぶんだけ論述や面接の学習を進めることになります。このように星野では、生徒と教員が「一対一」で勉強する機会が、3年次で最も多く用意されています。生徒は、受身の意識で教わるのではなく、「自ら学ぶ過程」において、教員の助言を活用していきます。自分で課題を見つけ、自分で解決していく学習の姿勢こそが、大学での研究の素地となります。

PAGE TOP