毎日の勉強の中で私が心掛けていたのは、その日に成し遂げたい課題を書き出し、完遂することです。部活動のある期間には、早朝や通学時間を活用して学習時間を確保しました。国立大学は受験科目が多いのですが、できるだけ全ての教科に触れるようにしていました。クラブ引退後は、教室や自習室でスクールバスの最終便まで勉強していました。授業のない日も友達と登校して励まし合いながら勉強し、記述答案を先生方に何度も添削して頂きながら受験期を過ごしました。自分の定めた目標に向かって最後まで諦めずに最大限の努力を尽くしたことで、これからの人生を生き抜く為に必要な大きな財産を手に入れたと思います。
勉強と部活動の文武両道の生活の中で国立大学を目指す忙しい日々でしたが、クラブを一生懸命やることで勉強も自然と一生懸命できるようになりました。高2の夏に志望校の過去問に触れて難度の高さを痛感し、入試までに到達できるよう必死に努力しました。受験期には過去15年分の過去問を解き切り、ゆとりを持って入試当日を迎えることができました。医療系入試には小論文や口頭試問もあるので、頻出テーマや気になるニュース等についての知識や考えをノートにまとめたり、先生方に小論文の添削や面接練習をお願いしたりして対策しました。「これで不合格でも悔いはない!」と思えるくらい徹底的に準備し、良いイメージと自信を持って本番に臨むことが大切だと実感しました。
勉強を進める際に心掛けたのは、今の自分に足りないものを分析し、優先順位をつけることです。模試の後には解き直しを行い、知識や理解の不十分な個所を補強するようにしました。問題演習の時期には「急がば回れ」の精神で着実性を重視し、まず教科書や参考書などで内容を把握してから問題集を解くようにしました。志望校の英語の難度が特に高かったため、英語プレゼンテーションサイトなどを視聴してナチュラルスピードのリスニングに取り組んだり、英語要約や自由英作文の答案を作成して添削指導を受けたりするなどのトレーニングを重ねました。受験期をひとりで乗り切るのはつらいですが、励ましあえるライバルの存在が勇気を与えてくれました。そして、受験を通して勉強したことが自分に深みを与え、大きく成長する機会になりました。
私は3年間吹奏楽部ウインドオーケストラに所属し、パーカッションを担当していました。ほぼ毎日のように活動があり、上位の大会を目指して熱心に取り組む中で、国立大学を志すことは大変なことのように思えるかもしれません。しかし私は楽しく乗り越えることができました。もちろん、苦労が全くなかったということではありません。明るく前向きであることは、新しい物事に立ち向かったり、知識を身につけたりする上で非常に効果的であるような気がしています。そのような心がけで何事にも積極的に取り組んだのです。受験勉強も同様です。センター試験の5科に加え、2次試験の対策や私大対策等、勉強しなければならない科目は多かったため、部活動との両立とともにバランスよく勉強することに努めました。様々なことに挑戦できたからこそ、何にでも興味を持てるようになったのかもしれません。勉強だけではない幅広い世界に目を向けさせてくれた環境が、私を大きく成長させてくれたのだと思っています。