
飛躍の未来へ、のびやかな翼を
伝統に裏付けられた個性豊かな校風
星野高等学校のルーツは、1897年(明治30年)に開かれた「星野塾」という私塾にあります。創立者である星野りちは、「誰もが公平に知識や技能習得の機会を得るとともに、よき人格の育成を目指す教養教育」を理念とし、ここ川越の地から、多くの人材を輩出してきました。一般に教育という言葉は、「知性を高める」という意味でとらえられがちですが、本校では、優れた知性と共に、健やかな身体と豊かな心をバランスよく育むのが真の教育だという考えを、120年貫き、実践してきたのです。
そのため、本校には他校とは異なる個性やルールがあります。その代表が「クラブ活動への積極的な参加」。異なる学年の生徒たちが互いに切磋琢磨し合う活動を通して、生徒たちは、社会性や向上心を磨きます。この他にも、一流の芸術に触れる鑑賞会や、異なる文化に触れて国際感覚を養う修学旅行など、自らを成長させる多彩な機会を設けていることが、本校の特徴といえるでしょう。
学びたいから学ぶ、という心を原点に
一方で日本の教育界は、ようやく知識偏重社会のひずみに気づきはじめたようです。近年では、その反省を受けて「アクティブ・ラーニング」という言葉が盛んに用いられるようになりました。これは、「先生の講義を聞いて知識を詰め込むだけの受け身の授業ではなく、先生の支援のもとに生徒同士が交流する活動を通して、共に学びあい、共に刺激を与えあいながら知的に成長し、主体的に考える力を培う」という学習活動を指すようです。
星野学園では、創立以来、自ら求めて学び、実践のなかで教養を深め、高めた力を他者のために活かすという精神を大切にしてきました。授業や課外活動では本物を体験できる機会をできる限り多く設け、クラブでは部員たちがクラスや学年の枠を超えて互いに教えあい高めあうような活動のあり方を奨励してきました。このような人間形成のあり方は、これからの時代が求める教育と重なり合うかも知れませんね。
創立者の思いを一言で表すなら、「良き教養人たれ」という言葉になるでしょう。学校を取り巻く環境は時代とともに変化しますが、本学園の教育理念はこれからも変わりません。星野には、未来に飛躍する若者の可能性の翼を、たくましく、のびやかに育む風土があります。
本校の理念・校風に共感する皆さんとの出逢いを楽しみにしています。